亡き妻の思い出と共に静かな日々を過ごしている認知症のしげきと、子供を亡くした若い介護福祉士の真知子とが、心の絆を深めていく
そんな話なのだけど。
まだ封切されてないのだろうから、なんとなく書きづらいけれど・・・
難しいなー・・・・
この映画の受け止め方・・・・
もう、最初から最後まで、淡々と、、ただ、淡々とストーリーが展開される。
いや、、、
ストーリー展開、って感じじゃないな。
なんか、こう、ドキュメンタリーフィルムを観てる感じ。静かに・・・
セリフもあまりないし・・・
ひたすら、森を、歩く、
って、、そんな感じなのです・・・・・・・・・・・・・・
その分、風景は、目に焼きつくほどでしたけど。
緑の山々や、茶畑や、すいかの赤、光、風、木・・・・
奈良の風景だそうですが、
懐かしいような、美しい自然に心洗われるような。
そんな美しい景色の中での二人の変化していく様子を見ながら、何をどう感じるか、
この映画は観る側にある程度まかされてるようなところがあって。
たぶん、人それぞれ感じ方は違うのかもしれない。
特になんの説明もない場面運びにちょっと戸惑うかも。
ハリウッド映画が大好きな人はすごく退屈かも。
けど・・・
何か、訴えかけてくるものがあるんだな。
観終わって、決して嫌な気分になる映画ではなかったです。
日本人なら感じる想い、思い当たる風景、忘れかけていたもの、そういうものを思い出してちょっとほっとするような、やっぱり懐かしいような・・・
だから、そういう日本独特の風土を感じるこの映画に、
カンヌで、海外の人から評価が高かったのは、どこに、どう感じたのだろう、、、とちょっと不思議でもあったり。
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