Nはやっぱり一度は結婚したいらしい。子供もほしい、と言っていた。でも歳も歳なので少々あせりまくっているらしく。
私は、結婚も出産も一度は経験しているのでまあいいか、とも思うけれど、
Hほどきっぱりとまだこの先の決断ができてない。
けれど、その日の昼間の私は、きっぱり言ってのけた。
「やってやる!と思ってます。来期はやります!目標、年収☆☆☆☆万です!」
と、はっきり言ってやった、の勢いで宣言した。
年度末の査定の上司との面談で、今期の自分の実績と来期の計画を検証させられた席、でのこと。
今期、自信もって、結果残しました、と言えたので、さらに強気になってしまった。というか、そういわざるを得ない方向にもってかれたと思うたぶん。(B型特有の楽観的強気志向も災いしていると思う)
「おー、俺の年収抜かれそうやなー」
と上司は苦笑しながら、頑張れ、と言ってくれたけど・・・
アタシ、スゲー、とその日は我ながら自分で自分がたくましい、と思った。でも、、
一歩会社出るともう途端にダメダメなダメ女になる。
昼間、精一杯、気を張っているけど、それは会社の仕事してるときだけ。
それ以外はその緊張は続かないし続けたくない。
途端に心細く弱気になって不安で不安で仕方なくなる。
なんとなく、心がアンバランスやなあ、、と思う。
だから、
一生男はいらんわい!
しょーもない男なんかと一緒になるか!
なんて心意気になれそうもない自分を思い知る。
誰でもいいから傍にいて、と思う。
男にたよらなくってもいいじゃないか、すぐ寂しいからって誰かを頼りたくなる自分が何度同じ失敗を繰り返してきたことか、、、と情けなくなるのだけど。
きっぱり言ってのけたHの顔を見ながら、たぶんNも、そして私も,
Hの潔さがうらましい、と思いつつも、そんな情けない自分に思いを馳せていたと思う。
けど、
「確かになかなか妥協はできないね。」
と未だ独身のNも言った。
若い頃のような血迷った決断はできない、と言う。
確かに打算的になるね、歳とともに。
老いぼれた男の介護したくない(=若い男と一緒になったほうがいいのでは?でも相手してくれないw)などと言って盛り上がってみる3人。
まあ、そんなずるがしこいことも考えつつ、、
懲りない性格なのか、ダメ人間なのか、やっぱりHみたいに潔くなれないと思う。
たぶん何度も何度もどろどろだらだらしながら余計な悩み抱えながらそれでも表向きはたくましい女気取って生きていそう・・・な気がする。あー、
嫌。
そう思うのだけど、そんな自分がまたいじらしい、と自分で自分を思うところが
バカだ。
まわり道をやめたHも、
まわり道しっぱなしの私も
結局どっちも不器用だ。
たぶん。
で、結論として、
不器用な女は、食い気に走るらしい。
私も食いしん坊だが、昨日久しぶりに再会したHの食べっぷりには驚いた。昔々はそんなヤツじゃなかったのに、なんとHは、今韓国の食のうまさにはまっており、
6kgの雑穀米の袋やその晩食べる惣菜等を韓国から抱えて船に(ビートル)乗って帰ってきた、という偉業をなしとげたらしい。腱鞘炎つきで。
そこまで食いたいか。