この映画、サスペンスとかミステリーとかを期待してはだめです。
ドラマ、というか・・・・
後半からちょっと御伽噺っぽいとさえ感じていましたが。
CMでやたら誇張されているラストあたりの群集映像(CGではないらしい!)は圧巻ではありますが、最初ちょっと滑稽とさえ思えてしまう。
けれど、その群集の真ん中で立ち尽くす彼の目から涙が零れ落ちる表情は胸を締め付けられる想いでした。この物語の結末を全て語っていたのではないでしょうか。
正直、物語の途中で、、、
匂いフェチの変態映画
と言えなくもないなあ・・・なんて思っちゃったりもしたわけですが。。
最後のグルヌイユの涙で救われたというか・・・
胸が苦しくなりながらちょっと考えさせられました。
無臭の彼を求めているのではなく、香りに惑わされる人々の姿。
その群集の中で、最初に出会ったプラム売りの赤毛の少女を思い出し涙するグルヌイユを観ながら、
群集のようにもっと普通に少女に触れ、抱きしめ、愛することができればグルヌイユは救われたのかもしれないのに、、と私は彼のこれまでの人生を思い返し、無性に悲しくなってしまいました。
彼もその赤毛の少女への恋心のようなものをそのとき初めて自覚したのではないでしょうか?
たぶん、自分が求めていたのは、彼女の香りではなく、彼女そのものだった、と気付いた瞬間だったのではないかと思いました。
人々を支配できる最高の香りを作り上げたけれども結局満たされることのなかった彼の虚無感。
だけれども、初めて知った愛の瞬間だったと思いたいです。
最高の香りとともに消えてしまったグルヌイユ・・・
観終わったあともちょっとどんよりしてしまいました。
いろんな受けとめ方がありそうです。あくまで私の感じ方ですが。
2回目はもう観なくていいかなぁ・・・
それにしても、音楽といい、風景といい、雰囲気があり、今にも匂いたってきそうな映画でした。
そして、主人公グルヌイユのセリフの少ないこと!ほとんど表情だけでの演技でした。グルヌイユを演じたベン・ウィショー、すごい役者さんだなあって感じで。
一歩間違えば、変態映画になりそうなところを、あの音楽と彼やその他脇を固める俳優人の演技力で重厚な雰囲気になってるのでは・・・・(^^;;
けどけど、、、
主人公のベン・ウィショーの顔がアップになるときちょっと、
ナイナイの岡村さんに似てる、、と思ってしまったのは私だけかしら・・・・・・(^^;;(^^;;