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2006年08月21日

このところ ちょっと

「子猫殺し」

きっかけは、こちら「きっこのブログ」記事。

ええ!?そんな記事あったっけ!?と驚き、押入れの中にしまった先週の日経新聞を探す。
あったあった・・・先週18日(金)日経新聞夕刊15面
「プロムナード」に作家、坂東眞砂子女史が『子猫殺し』というコラムを確かに寄稿している。

驚愕・・・

坂東眞砂子、といえば、「死国」とか有名なのかな。私は興味本位で「山妣(やまはは)」くらいしか読んだことない。何か暗くて薄気味悪くて私はあまり趣味ではなかった作家さん。
しかし、その薄気味悪さは、どうやらこの人、地でいってるらしい・・・信じられない・・・

読むとどんよりするから・・・・

以下転載。

「子猫殺し」  坂東眞砂子

 こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。世の動物愛護家には、鬼畜のように罵倒されるだろう。動物愛護管理法に反するといわれるかもしれない。そんなこと承知で打ち明けるが、私は子猫を殺している。
 家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生れ落ちるや、そこに放り投げるのである。タヒチ島の私の住んでいるあたりは、人家はまばらだ。草ぼうぼうの空地や山林が広がり、そこでは野良猫、野良犬、野鼠などの死骸がころころしている。子猫の死骸が増えたとて、人間の生活環境に被害は及ぼさない。自然に還るだけだ。
 子猫殺しを犯すに至ったのは、いろいろと考えた結果だ。
 私は猫を三匹飼っている。みんな雌だ。雄もいたが、家に居つかず、近所を徘徊して、やがていなくなった。残る三匹は、どれも赤ん坊の頃から育ててきた。当然、成長すると、盛りがついて、子を産む。タヒチでは野良猫はわんさかいる。これは犬も同様だが、血統書付きの犬猫ででもないと、もらってくれるところなんかない。
避妊手術を、まず考えた。しかし、どうも決心がつかない。獣の雌にとっての「生」とは、盛りのついた時にセックスして、子供を産むことではないか。その本質的な生を、人間の都合で奪いとっていいものだろうか。
 猫は幸せさ、うちの猫には愛情をもって接している。猫もそれに応えてくれる、という人もいるだろう。だが私は、猫が飼い主に甘える根元には、餌をもらえるからということがあると思う。生きるための手段だ。もし猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう。
 飼い猫に避妊手術を施すことは、飼い主の責任だといわれている。しかし、それは飼い主の都合でもある。子猫が野良猫となると、人間の生活環境を害する。だから社会的責任として、育てられない子猫は、最初から生まないように手術する。私は、これに異を唱えるものではない。
 ただ、この問題に関しては、生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。避妊手術のほうが、殺しという厭なことに手を染めずにすむ。そして、この差の間には、親猫にとっての「生」の経験の有無、子猫にとっては、殺されるという悲劇が横たわっている。どっちがいいとか、悪いとか、いえるものではない。
 愛玩動物として獣を飼うこと自体が、人のわがままに根ざした行為なのだ。獣にとっての「生」とは、人間の干渉なく、自然の中で生きることだ。生き延びるために喰うとか、被害を及ぼされるから殺すといった生死に関わることでない限り、人が他の生き物の「生」にちょっかいを出すのは間違っている。人は神ではない。他の生き物の「生」に関して、正しいことなぞできるはずはない。どこかで矛盾や不合理が生じてくる。
 人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。生まれた子を殺す権利もない。それでも、愛玩のために生き物を飼いたいならば、飼い主としては、自分のより納得できる道を選択するしかない。
 私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである。(作家)

~2006年8月18日(金) 日経新聞夕刊 15面 より~


・・・・・

いろんな考えの人がいるよ、世の中。それは分かる。
すごく変わっててもどこかちょっと面白いな、とか賛同できるところがあるものだけど、、

今回は、皆無。

私は、ちょこっとも賛同できない。
10回くらい読んだけど、この人の理屈がぜっんぜん分からない。
むしろ、文中は矛盾だらけだと思う。


日経新聞はなんでこんなコラム載せたんだろ・・・


どういう意図でわざわざこんなこと書いたわけ?

もう二度とこの人の本は手にとることはない。


~追記~

自分でこんな記事あげておいて腹が立つ・・・読み返しては腹が立つ・・・

坂東氏の素性は知らないのだけど、この人、家族いるのかな?子供は?(調べてないんだけど・・・(^^;;)
文中で彼女は
「私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した」
と言っているけれども、自分の猫の「生」の充実、ってのは、ただ、セックスして、産む、という作業のことだけを指すのか?「生」とは?
「子を産みたい」と猫は言うだろう、とも言っているが、ならば、「子を育てたい」とか「子といたい」とか言わないだろうか?母としての喜び、をこの人は知らないのか?産み落とせば、それまで、なのか?子猫は排泄物なのか?
この人こそ、自分勝手すぎる解釈じゃないのか?自分の都合しか考えてないのは、この人じゃないのか?

単に、「子猫殺してひどい」とか「可愛そう」とか、そんな問題だけじゃない。「生」に対する考え方とか「愛情」とか、どんな方向から見ても、この人と同じ女として考えても、理解に苦しむ。。

すみれ | trackback (0)

comments

動物を“飼うこと”そのものが人間のエゴなんだよ。
はじめから動物を飼うなと言いたい。
いっそのことその飼ってる猫も野放しにしてあげて欲しい。
この人の言うとおり“人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。生まれた子を殺す権利もない”
子猫を殺すことが悪とか避妊手術が悪とかそういう問題じゃない。それを言い出すと家畜のことはどうなんだ?ということになる。
自然の摂理を外れてしまっっている“ヒト”がさらに自分のエゴで生物の生死を自由に与奪する権利などない。

正直、犬を飼いたいと思ってたんだけど、また飼いたくなくなってきたよ。

またべぇ : 2006年08月22日 23:19  

*またべぇ
今、自分のあげた記事読んでまたむかついて追記など書いていた。書き足りない・・・

坂東女史のこの文章、おかしくない??何度読んでも矛盾してない??この人ほんとに直木賞作家??

そうなんだよ、そもそも、動物飼うこととか人間の勝手な都合で避妊することとか、エゴだ、ってこの人も言ってるよね。私もその点は、そう考えるよ。けどね、そう言っておきながら、じゃあ、産み落とした子猫をぽいぽい投げ捨てるのはエゴじゃないのかよ、と言いたい。
人間のエゴだなんだとえらそうに説くならば、最初から猫飼うな、と言いたい。その雌猫たちに構うな、と。

「生の充実」ってこの人の言ってるソレが分からない。ただ、セックスすることだけ、って言ってるみたい。
生についてとか人間のエゴについてとか言い出したらそう、家畜は?とかほかの動物は?とかキリがないよね。

>正直、犬を飼いたいと思ってたんだけど、また飼いたくなくなってきたよ。

飼いなよ!そりゃあ、人間の生活中心に考えたら多少のエゴはあるかもしれない。でも、飼って、そのわんちゃんが生を全うするまで責任もってうんと可愛がってあげればいいんだよ。またべぇの愛情をそそいであげればいいんだよ。途中で放り出したりせず。
犬も猫も、ちゃんとこちらが愛情注いでやれば応えてくれる。伝わるんだよ。子育てと一緒。最後まで面倒見てあげれないんなら最初から関わらなければいいわけで。それは、動物だって、家畜だって、人に対してだって、一緒じゃない?責任感とか愛情とか。ともに暮らせること、美味しく(肉や魚を)頂くこと、誠実に接すること・・・そう気をつけることでお互いに不幸じゃないと思う。
もしも、坂東女史が、自分の育ててきた雌猫たちが可愛くって仕方なくて、子猫なんていらないから捨てるんだ、って書いてるんだとしたら、、それならばまだ理解できるんだよね。(それはそれで、許しがたいけど)でも、この人は「生」のこととか人間のエゴのこととかもっともらしく書いてるからわけわかんないよ。言ってることとやってることの筋が通ってない。余計腹立つよ。何が言いたいのかほんと分からない。

あ~ごめんね。書き出したら興奮しちゃうわ~~(^^;;(^^;;

すみれ : 2006年08月23日 00:05  

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